カルチャースタディーズ 30代インタビュー 第2回
- 建築家 らいおん建築事務所 主宰 嶋田洋平さん
三浦:(笑)。つくり方が違うの?
嶋田:つくり方とか、考え方とか、発想の原点みたいなところが違うんですよね。そういうのもあるんだな、っていうのが非常に勉強になりました。
三浦:(笑)。団地の本を出したのも、2003年くらい?
嶋田:2001年末か、2002年くらいだったと思います。僕がちょうど入ったときに、同期入社の吉岡寛之さん(現 イロイロトリドリ主宰)が担当していました。『団地再生計画 みかんぐみのリノベーションカタログ』ですね。
>団地再生計画/みかんぐみのリノベーションカタログ/みかんぐみウェブサイトより
三浦:こういう本を出すと、こういうだけの人だと思われちゃうよね。みかんぐみのムック的なものも出たじゃない?
嶋田:『別冊みかんぐみ』っていうのが、たぶん2002年か2003年だったかな。あれは僕が担当したんですよね、全体のコーディネートをしました。
三浦:あ、そうなの。
『別冊みかんぐみ』/みかんぐみウェブサイトより
嶋田:当時、『月刊 井川遥』とか、流行っていまして。
三浦:うん、そんな感じだった(笑)。
嶋田:そういう『月刊 女優だれだれ』みたいなのをパロって、エクスナレッジ社から『月刊 だれだれ』という建築家版のムック本を出すという企画がありまして、いちばんはじめが「みかんぐみ」だったんです
三浦:あぁ、あれが一番最初なの。
嶋田:そうです。
三浦:でも、あれしか出てないじゃん。
嶋田:あれと、もうひとつ、クライン・ダイサムっていうのがあったんですが、その二冊で終了しました(笑)。
三浦:みかんぐみで、もう1冊、あったよね?
嶋田:そうです。1が売り切れて、絶版になっていた時に再版と同時に『別冊 みかんぐみ2』を出したんですよ(笑)。1も、2も、両方とも僕が担当しました。
三浦:なんで、そのころ、みかんぐみ、そんなに人気が出たんだろう。
嶋田:なんででしょうね。
三浦:名前がよかったのかな。
嶋田:それはあるかもしれません(笑)。